最終更新日 2024年 3月15日
整体師 たかはしよう
産後の骨盤ベルト
● 骨盤ベルトの必要性
骨盤を安定させておく?
産後はすぐ骨盤ベルトをした方が良いと、産科の先生や助産師さんからよく言われたり、早いうちに骨盤矯正した方が良いと言われたと思います。
ここでは、トコちゃんベルトなどのいわゆる骨盤ベルト、骨盤矯正の必要性についてお話させていただきます。
普段しっかりと固く支えられた骨盤は、出産に向けてホルモンの影響で緩みがでてきます。当然それは赤ちゃんが出てくる時に産道を広げるための身体の反応、準備です。
しかし、そうして骨盤が緩むことで身体をしっかりと支えられなくなるので、その周りの腰や股関節の筋肉たちが一生懸命支えあいます。
そしてその結果、骨盤まわりの筋肉疲労や骨盤のきしみ(歪み?)が発生して、産前・産後の腰痛や股関節痛、恥骨痛などの主な原因となるわけです。
ですから、産後だけでなく産前の妊婦さんにも、骨盤ベルトをして緩んだ骨盤をしっかり安定させるようにおすすめしているわけです。
いつまでし続けるつもりですか?
さてさて。
そんな、トコちゃんベルトをはじめとする骨盤ベルト。でもそれって、産後いつまでしていなくてはいけないんでしょうか? あなたは、もう産後何ヶ月も経っているのに、まだ外せずに骨盤ベルトをずっとし続けていたりしませんか???
うちの患者さんでも時々いらっしゃいます。24時間、起きている時も寝ている時もたえずつけっぱなしの方。
骨盤ベルトの効果についてはいろいろな説がありますが、当院では骨盤ベルトが本当に必要なのは産後1~2ヶ月くらいまでとご説明しています。 それ以降し続けることはオススメしていません。
その理由は、自分でしっかりと骨盤を安定させる筋力がついてこないから、ということです。
1日中つけっぱなしの人も、徐々にで構いませんのでできるだけ着ける時間を少なくしていった方が良いです。
これは今まで数々の臨床経験の中で得たことなのですが、ずっとベルトをしたままの方って、ほとんど全員×××××状態になってしまっている人ばかりなんです。
ほんと、ほぼ皆さんそうなんです。あまり良くないことですし、カラダの他への影響がかなり強いです(詳しいことは施術の時にご説明しています)。
「できれば産後ずっと使った方がいい」なんて言う人もいるようですが、よく考えてみてください。そんな、ずっとモノに頼ったカラダでいいと思いますか???
できるだけ早くお世話にならないようなカラダにしていきたいと思いませんか???
そもそも骨盤ベルトというのは、骨盤が緩んだ状態では身体の支えが弱く、まともに動くこともままならなかったり、 無理をして骨盤の関節などを痛めてしまったりしないように“からだを支える”ためのものです。
トコちゃんベルトはより動きやすく設計されてはいますが、サポートしていることに変わりありませんので、必要以上にし続けるのはおすすめできません。
くれぐれも言っておきますが、トコちゃんベルトなどの骨盤ベルトをしたからと言って、
ということではありませんよ!
また逆に、産後に骨盤ベルトをしていなかったから、いまだに骨盤が開いたままということもありません。 (普通まともな医者は「骨盤が開く」なんて言いません。言っていても、面倒だから仕方なく患者に合わせているだけです。)
骨盤ベルトをしていれば骨盤が閉まるのなら、今履けるギリギリのキツいジーンズをずっと履いていればいいっていうことになっちゃいます。 それで骨盤が閉まるなんて、おかしな話ですよね?
あともう一つ、ガードルなどのかなりキツめのものも、そのキツさにより血行を悪くする要因になることがありますので、これもおすすめしていません。
また、閉めつけることによりカラダに緊張感が出ます。
これが一番いけません。
以上のような理由から、整体の施術によって骨盤まわりの筋肉を健康的な状態にすることや、ご自分でもストレッチや軽い筋トレなどのセルフケアをして(両方とも重要!)、しっかりとした骨盤に戻していくことが大切で、いつまでもトコちゃんベルトといった骨盤ベルトなどの“モノ”に頼っていてはいけません!
注.)あくまでも一般的な話です。『骨盤輪不安定症』の方はこの限りではありません。当然です。
当院では施術をした上で、柔軟な腰や股関節と、しっかりと安定した骨盤にするためのケア方法もお伝えしています。 ただ単に、開いたとか閉じたとかいった、見た目だけの骨盤矯正ではない、健康的なカラダにととのえるための“整体”を行なっています。
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